確定拠出年金のメリット・デメリットについてお話をしました確定拠出年金のメリットのひとつに
「離転職に際して年金資産の持ち運びが可能である」というものがありました。
この、年金原資の持ち運び可能のことを、ポータビリティー(Portability)とも言います。
今までの確定給付年金では、離転職の際に年金原資の持ち運びはできませんでした。
そのため、会社在籍期間が短い場合などは、それまでの積立金を捨て、離職・転職をすることになったケースが多くありました。
しかし確定拠出年金においては、離職時や転職時に年金原資を持ち運ぶことが可能なため、以前の会社で運用してきた年金原資を無駄にせずに済むことができます。
現代社会において、「転職」はキャリアプラン形成の有効な選択肢のひとつになっています。
仕事のできる社員は、ひとつの会社で実績をあげたり、ノウハウを身につけると、次の会社での新たな実績作り、ノウハウの蓄積に動く傾向があります。
(より高い報酬で、他社から引き合いがあることも少なくありません。)
また、経済の動向が激しい現代です。離職や転職をしたくなくても、会社の業績が悪化したり、辞めざるを得ない状況に追い込まれてしまうことだってあります。
このように、終身雇用が色濃く打ち出されていた時代とは、経済のスピードも、人材流動のスピードも、より早くなっているのは確かなようです。
このような時代背景を考えると、やはり確定拠出年金の特徴のひとつ、ポータビリティーは時代の流れにぴったりとマッチしたメリットのひとつとして認められるのではないでしょうか。
【日経新聞(2006年7月18日)記事のデータから】
このように、年金原資の持ち運びが可能な確定拠出年金ですが、このポータビリティーについて知らない方が結構いるようです。
というのは、確定拠出年金の運用を、転職を機に放棄している人が2005年度末で4万7000人にのぼることが明らかになっているのです。このように運用の放棄をして転職をしている人が、毎年2倍のペースで増えており、転職時に必要な手続きを済ませて運用を続けている人の1.3倍に上っています。
これは、確定拠出年金制度の継続手続きを知らずにいる人が多いためと思われますが、中には確定拠出年金の存在自体を忘れていたり、理解していない人も相当数いるようです。
運用を続けないでいると給付額が減る恐れもあるので、ここでは確定拠出年金制度の継続手続きについてお話を致します。
【会社を辞める場合の確定拠出年金の行方】
会社員の人がその会社を通じて加入している確定拠出年金は「企業型」と呼ばれています。
その会社を辞める時は、確定拠出年金を解約することになります。
しかしここで何も手続きをしないでいると、今までの掛け金は運用をされなません。
つまり、宙に浮いた状態になってしまいます。
(運用がされないので利息が付いたりすることはありません)
ですので、どんな理由で会社を辞めるにしても、きちんと手続きをする必要があります。
1.転職をする場合
・転職先の会社が確定拠出年金を導入している場合
→前の会社で、確定拠出年金による資産があることを転職先
の会社に連絡しましょう。
その資産は移動させることができ、転職先の会社での掛金を
プラスして運用をしていきます。
・転職先の会社が確定拠出年金を導入していない場合
→確定拠出年金の「個人型」に移動させる手続きをしましょう。
最寄の銀行や郵便局などで、確定拠出年金「個人型」の口座
を開設することができます。
2.自営業を始める場合/すぐに就職しない場合
→確定拠出年金の「個人型」に移動させる手続きをしましょう。
最寄の銀行や郵便局などで、確定拠出年金「個人型」の口座
を開設することができます。
手続きが行える運営管理機関一覧…
確定拠出型年金教育・普及協会