こんなときはこの口座 ~お金の預け方と投資に関する知識~

銀行・郵便局・証券会社…
金融機関ごとに色々な種類のある口座ですが、それぞれに一体何が違って、どういう時にどの口座を選べば良いのでしょうか?

ここでは、そんな疑問に答えるべく、お話をしていきます。


口座を選ぶ上で大切なこと、それは…

預けるお金の必要な時期と目的を明確にすること!です。

いつ、どのような目的で使うお金なのかを明確にしましょう。

例えば、

・毎週毎週の生活費として
・半年後に海外旅行に行くため
・3年後の子どもの高校進学の費用として
・10年後に迎える定年退職後の老後の生活費として


このように、預けたお金をいつ、どのような目的で使うかによって、適している口座の種類は決まってきます。

最適な口座を選ぶ為には、以下の判断ポイントが挙げられます。



・いつでも下ろせるか?
 …預けたお金が下ろしたいときに下ろせるか?

・途中で解約できるか?
 …中途解約はできるのか、できても、不利にならないか?

・利息は?
 …単利?複利?

・金利は?
 …固定金利?変動金利?




【いつでも下ろせるか?】

口座を選ぶうえで最も大切なのは、お金の下ろしやすさ(換金性)です。
では、ここで換金性の観点から口座を分類をしてみましょう。

1.いつでも下ろせるもの
 …銀行の普通預金・郵便局の通常貯金

2.いつでも下ろせるが、満期前に下ろすと金利が下がったりするもの
 …銀行の定期預金・証券会社の公社債投信

3.一定期間たてば下ろせるもの
 …証券会社の中期国債ファンド・MMF・郵便局の定額貯金

4.一定期間たてば下ろせるがペナルティーのあるもの
 …債券発行銀行のワイドや信託銀行のビッグ

5.満期まで下ろせないもの
 …外貨定期預金



それぞれの口座の特徴から、このような選択が出来るようになります。

・週に一回、または二回、手持ちがなくなったときに下ろして使いたい場合は
 …銀行の普通預金や郵便局の通常貯金

 
あなたのお財布代わりとしての口座です。
 一定期間の生活費全てを、自分の財布に入れて持ち運ぶのは、
 防犯面からも、使いすぎの面からも危険です。
 だからといって「預けた口座からなかなかお金が下ろせない!」
 というのも困りものです。
 あなたのお財布なのですから、いつでも自由にお金が下ろせる
 必要があります。
 そんな目的で利用するのが最適です。


・半年分の生活費を預けておきたい場合は
 …銀行の定期預金や郵便局の定額貯金、証券会社の公社債投信
   MMFなど

 
「最低でも半年分の生活費は確保しなくてはなりません!」
 これは、全ての人に言えることです。突然の失業や、病気や怪我
 による就労不可、自分には起こらないと言い切ることが
 できるでしょうか。

 「もしもの時の備え」なのですから、「いつでも下ろすことが
 できる」 必要があります。
 銀行の普通預金や郵便局の普通貯金でも問題はありませんが、
 「毎月の生活費」と「万が一の生活費」の区別をつけるためにも、
 異なる口座に預けた方が理想的です。


・進学費用など、目的が決まっているお金を貯蓄する場合は
 …中期国債ファンドやMMFまた、債券発行銀行のワイドや
   信託銀行のビッグ

 
「必要になる時期が決まっていること」「必要な時期になったら
  おろせれば良い」ことから、先ほどの二つより換金性は劣っても
 問題ないでしょう。
 逆に、必要な時期まで下ろせないという制限が有効に作用します。

 また、満期が設定されている口座のほうが、少しだけですが金利も
 割高になります。
 このような理由から、貯蓄を目的とした場合に最適なのがこれらの
 口座です。




【途中で解約できるか?】

では次に、中途解約をした場合について考えてみましょう。
多くの金融商品には満期が設定されています。
満期というものは「一定期間お金を預けてくれれば、約束の金利を払いますよ」という約束期間のことを指します。

そのため、満期が来る前に換金をしてしまうと、低い金利が適応されてしまったり、「解約手数料」という違約金のようなものが引かれてしまうことがあります。
当初の約束を破ってしまうことになるので、ペナルティーが課せられてしまうのです。

当分の間使う予定がないお金(進学費用や、老後資金など)を預けるならともかく、近々必要になるお金を預ける時には注意が必要です。
「お金を下ろそうとしたら、予想していた利息より低かった」では、こまりますからね…




【利息は?】

お金の預け方の基礎知識ということで、利払いの違いについてもお話しておきます。
利息には単利複利の二種類があります。

単利とは常に当初預けた元本に対して計算される利息のことです。
例えば、年利率2%の金融商品に100万円預けた場合、
1年後には102万円
2年後には104万円
3年後には106万円というように、常に元本の100万円に対する2%(2万円)が毎年加算されていきます。

それに対して複利では利息計算の基準が、元本+利息になります。
先ほどと同じ条件でも複利の場合だと、1年後に102万円になるのは同じですが、次の年では102万円に対して2%の利息がつきます。
すると2万400円の利息がつくことになり、その年の貯蓄額は104万400円になります。単利の場合に比べて、利率が良いということになりますね。
更に次の年には、104万400円の2%で106万1208円というように、金利が金利を生んでいきます。

*この例では、税金は無視しています




【金利は?】

そして最後に固定金利変動金利についてもお話しておきます。

固定金利とは、お金を預けるときの金利が一定の期間、変わらないことを指します。
満期時の金額が、お金を預けるときに分かるので、将来の計画が立てやすいという利点があります。

それに対して変動金利では、お金を預けている期間中に金利が変わります。
最低保障額を設定している商品も多いですが、基本的には最終的にいくらになって手元に戻ってくるかは分かりません。

金利上昇時に変動金利を選ぶと、固定金利に比べ有利に運用でき、

金利下落時に変動金利を選ぶと、固定金利に比べ不利な運用となります。


従って、金利が高い時は固定金利を選んで高い金利を確保し、低金利の時は変動金利を選んで、金利が上昇するのを期待する、という預け方が賢いのではないでしょうか。




数ある口座の種類を分類してみましたが、それぞれに特徴があるのですね。
通常、誰もが関心を持つのは、金利の違いだと思います。
「少しでも金利の高く有利な口座に預けたい」という気持ちは良く分かりますが、現在のような低金利の状況では、また預ける金額が大きくない場合では、さらに元本が目減りしない事を前提に口座を選ぶ場合には、はっきり言って大きな違いは出てきません。

重要なのは、冒頭でもお話を致しました通り、

預けるお金の必要な時期と目的を明確にすること!です。

この点を意識することで、自分にとって最適な口座を選ぶことができますし、
その口座の特性に従うことによって、目的に向かって無理なく資産を管理することができます。

預けるお金の目的を明確にして、自然と管理のできる状況を作ることは、立派な資産運用の第一歩と言うことができるのではないでしょうか。



こちらのページで、口座の特徴が良く分かる一覧表を公開しています。




預貯金口座の選び方?暮らしとお金の設計図が易しく解説!
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