ではここで、実際に投資信託を選ぶ時のポイントについてお話をしてみます。
投資信託を購入する際に、多くの場合は、販売窓口(証券会社・銀行・郵便局など)に行くことと思います。その窓口で、「投資信託を購入したい。」と伝えれば、色々と丁寧に教えてくれますし、商品を勧めてくれるはずです。
投資信託を販売する銀行や証券会社は、投資家(この時点であなたは投資家です。)の不明点を解消したり、投資家の状況や目的に応じた商品を勧める努力をしなくてはなりません。(証券取引法の適合性の法則に基づいています。)
そのため、販売会社の勧める商品を購入するという方法もあるのですが、ただ勧められたからといって、何も考えずに購入していたのでは、いつまで経っても、投資そのものに対する知識や判断基準が身につきません。
では、どのようなことを考えて投資信託を選択すれば良いのでしょうか。
実はその答えは、預貯金の口座種類を選択する時と非常に良く似ています。
大切なのは、
その投資は何の為の投資なのか、をよく考えることです。
「何の為?」とは例えばこのような事です。
・一定期間後に必要となる
住宅資金の為
・必要時期が明確になっている
教育資金の為
・いずれ必要になる
老後資金の準備の為
・日常生活での
趣味や旅行資金の為
このように、目的がライフイベント(生きていくうえでの出来事)の中で明確になっている場合はもちろんのこと、
・余裕資金の運用なので、リスクを承知で
リターンを求める為
・投資の
勉強の為にも値動きの大きなものを選ぶ
このように、ライフイベントには直接関わらないものでもかまいません。
投資である以上、自分の資産を増やすことが目的のひとつなのですが、
その投資の目的(出口)を明確にする必要があります。
この点を明確にしておくことで、あなたにとって最適な商品が見えてきます。
さて、目的が明確になったところで、いよいよ商品を選んでいきましょう。
目的と照らし合わせて、以下の性格による分類から商品を選ぶことを提唱します。
ポイント1!
・換金必要性
…預けてある資産をすぐに現金化できるかどうか
投資信託そのものは換金性に優れています。
特にMRFやMMRは即日換金ができます。
(そのほかの商品については、受け取りまで4〜5日
かかるものが多い)
一定期間の解約ができないクローズド期間が設定されている
場合は、注意が必要です。
ポイント2!
・安全性と収益性
…公社債への投資を中心とした安全性を重視したものから、
株式への投資を中心とした収益を重視したものまで様々です
一般的な考え方として、長期で運用をしようとする場合には、
収益性を追求することも可能ですので、例えば株式を織り込んだ
投資信託の購入が考えられます。(実際に株式に投資している商品
の中には、1年で、1.5倍以上の運用益を出したものもあります)
しかし、短い期間に限った運用の資金については、安全性について
充分に考慮する必要がありそうです。そのため、公社債などを投資
の対象としている安全を意識した商品の購入が考えられます。
ポイント3!
・運用期間
…あなたの投資が「何の為」なのかと密接に関わるポイントです
「いつまで運用をするのか」=「いつ、投資した資金と利益を
回収するのか」この点で、選ぶ商品の性質が決まってくると
言っても過言ではありません。
ポイント4!
・分配金
…分配回数の多いもの、少ないもの、また分配金を再投資して
複利の運用を狙うもの、といろいろあります
投資信託は通常、年に1回決算を行い分配を行いますが、
複数回にわたり決算・分配を行うタイプもあります。
毎月、分配金を受け取りたいのか、分配金を受け取らずに
そのお金を再投資して、複利での運用を狙うのか、あなたが
分配金をどのように捉えるかに関するポイントです。
最初にお話をしたとおり、目的が明確になっていれば、これらの判断ポイントから自然と商品を選べることになります。ただ単に収益性(結果は事前にはわかりませんが)を追い求めるだけの商品選択は、投資信託の性質(運用を託しているため、その分の手数料を支払う必要がある)から考えても得策とはいえません。