家計診断・暮しの相談事例のご紹介

家計診断・暮しの相談事例のご紹介コーナーでは、
「暮らしとお金の設計図」が実際にお受けした、家計改善提案を紹介しています。

ファイナンシャル・プランナーがどのような視点で相談にのっているのか、
そして、どのようなプランニングやアドバイスをしているのかをご紹介いたします。


家計相談1:シングルマザーが抱える子供の学費問題

家計相談事例の一つ目にご紹介するのは、2人のお子さんをお持ちのシングルマザー
綾乃さん(仮名)からのご相談です。
綾乃さんは離婚後、二人のお子さんを育てるシングルマザーです。
離婚後のお子さんの進学に関するお金の不安から、相談のご依頼を受けました。

綾乃さんの悩みや不安な点、お子さんの進学についての希望をお聞きしたうえで、
「目標達成のための家計のやりくり」という視点でアドバイスをさせていただきました。

(名前等、個人情報に該当する項目は、すべて変更させていただいております)



状況の確認

【家族構成】

・綾乃さん(32歳):地方都市在住のシングルマザー
・翔君(10歳):長男 小学校5年生
・みずきちゃん(5歳):長女 来年小学校入学予定


【状況確認とプランニングに際してのご希望】

・綾乃さんは一ヶ月前に夫と離婚、二人の子供は綾乃さんが引き取ることに決定

・離婚時点での綾乃さんの資産は銀行の定期預金と普通預金合わせて300万円

・綾乃さんは事務職(正社員)として就業中

・年収は、シングルマザーの平均(*)同等(ここでは216万円とする)
  *…厚生労働省の全国調査より

・前夫からの養育費は未定なので、プランニングでは考慮しない

・家賃は月6万円の賃貸住宅

・生活費(光熱費・通信費含む)は8万円/月

・二人の子どもには、教育の面では、できる限りのことをしてあげたい
(小学校~高校 二人とも公立校 その後翔君は首都圏の国公立大学に下宿をして通学、
 みずきちゃんは地元の短大に自宅から通学するケースを仮定した)



現在の状況をキャッシュフロー表に落とし込む

まずは、お聞きした内容をキャッシュフロー表に反映します。

暮しと生活アドバイス・家計やりくり相談・生命保険診断は暮しとお金の設計図まで!
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家計の相談・改善提案事例

毎年の収入から支出を差し引いた金額を貯蓄残高と合計するというシミュレーション方法で、長期的なキャッシュフローを見て行きます。

みずきちゃんが小学校に入る、一年後の状況を見てみると、収入は、218万円。そして支出は、基本生活費の97万円と、住宅費の72万円、教育費がそれぞれお子さんに6万円ずつ、さらに保険料の30万円ということで、支出の合計は211万円となります。

収入から支出を引いた年間収支は7万円となります。

このように将来に向かい、シミュレーションをしていくと…


家計の相談・改善提案事例

翔君の高校入学を期に、年間収支(下から2段目)がマイナス(▲)になり、貯蓄額(一番下の段)がどんどん減りまじめます。そのまま収支は悪化しつづけ、みずきちゃんが独立をする頃には、貯蓄額はなんとマイナス(▲)797万円!

つまり、みずきちゃんが社会人なるまでに家計が破綻しています!

このままでは、望みどおりの教育を二人のお子さんに受けさせてあげることはできません!

そこで「暮らしとお金の設計図」では、キャッシュフロー表に落とし込んだ綾乃さんの収支状況を見て、以下のような提案をすることで家計の破綻を防ぎ、お子さんが進学できる可能性を高くしました。



収支改善のための提案


1.財形教育融資の利用

綾乃さんの勤務している会社が、財形貯蓄制度を取り入れていることが分かりましたので、教育資金準備の為に毎月の積立を始める事をお勧めしました。翔君が大学に進学する際に、財形教育融資を受けられることを目的としております。


2.奨学金の利用

綾乃さん一人の収入だけでは、また財形貯蓄制度からの融資だけでは、二人のお子さんの学費は賄えそうにありません。そのため奨学金のご利用を視野に入れていただくこととしました。


3.保険の見直しによる保険料の削減

知人の紹介でよく内容が分らないで加入をしていた保険について、診断をさせていただきました。その結果、保障にダブりがあったり、綾乃さんには適していない保障の存在が見受けられましたので、保険金の減額や解約をすることとをお勧めしました。


4.生活費の節約

現状でも、十分がんばって節約をされておりましたが、更なる節約を意識していただくようにしました。(具体的には年間5%の節約を目標としました。)



提案内容をキャッシュフロー表に反映

上記の提案内容を、毎年毎年の収支に反映させました。これを行うことで、その提案が本当に効果があるのかどうなのかを検証することができるだけでなく、年毎の収支の目標を明確にすることができます。

改善前のキャッシュフロー表で問題となっていた部分部分を見てみますと…


家計の相談・改善提案事例

改善前、みずきちゃん独立時に、マイナス(▲)797万円にも達していた負債が一転し、なんとかプラスに保つことができました。(融資や奨学金により、負債を家計からオフバランス化したためです)これで、なんとか二人のお子さんに、綾乃さんが望む教育をうけさせてあげることができそうです。

実際に、大学/短大に進学するのはまだ先のことですし、翔君/みずきちゃんご本人が進学を希望するかは分かりません。しかし、まだ先の未来のことだからこそ、今からできることを始めていただくような提案をいたしました。

このケースでは、

1.融資を受けることを前提とした早目の準備

2.奨学金を受けることを前提としたプランニング

3.普段気づかない隠れた無駄を削減する保険の見直し

4.短期間に集中している経済的問題の時間的分散と、人的分散
  (融資返済に時間をかけること、お子さん自身が学費を負担すること)

このような要素を取り入れたことで、収支を改善することができました。



プランニングを終えて

ここで、改善提案をお受けになった綾乃さんからのコメントを一部ご紹介します。

 「今まで感じていた不安は漠然としていて、何が不安なのか分からなかった」

 「問題点がはっきりするだけで、不安が減ったことは意外だった」

 「提案内容自体に無理がないので、がんばれる」

 「収入が増えるわけではないのに、プランの立て方でこんな違いが出るのは驚き」


現状を反映させたキャッシュフロー表を見ることで、ご自分の置かれている状況が
良くお分かりいただけたようです。

プランニングの内容もさることながら、目に見えない不安を見えるようにしてあげることが、
このプランニングの大きな成果だったと思います。

「不安が明確になることで、不安が解消される!」という感想を聞いて、
私自身が「なるほどな…」と思いました。



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「暮らしとお金の設計図」からの連絡以外の目的で使用することはございません。